チップにユーザースペースメモリがない場合にBarTenderがエンコードしようとしてRFIDが無効化される(EPC Gen 2 RFIDのみ)
症状
RFIDタグに印刷する際、BarTenderがチップ自体にユーザースペースが存在しないにもかかわらず、ユーザースペースに印刷しようとするため、RFIDが無効化されてしまいます。Monza R6 EPC2チップがその一例です。
対処方法/回答
背景情報
EPC Gen 2チップは通常、メモリスペースに書き込みを行います。これらはRFIDチップ内に特定の情報を保存するために割り当てられた16進数のブロックです。
- EPCメモリは実際のエンコードデータを保持します。一般的に96ビットまたは128ビットです。車のナンバープレートのようなもので、RFIDチップの識別情報が入っています。
- ユーザースペースには、カスタムユーザーデータ(例:日付やID)や、オブジェクトをエンコードしたりチップを完全に無効化するセキュリティパスワードなど、他の情報を保存できます。
- TIDメモリもありますが、通常は特に操作する必要はありません。
プリンターのコードを見ると、複数行のRFIDエンコードが記載されている場合があります。ZPLの例を以下に示します:
^RFW,H,1,2,1^FD2C00^FS
^RFW,H,2,10,1^FD47303030303033376A79^FS
1行目は16進数の2ブロックをエンコードしており、これはユーザースペースとみなされます。
2行目はEPCメモリをエンコードしています。
チップにユーザースペースがあるかどうかの確認方法
すべてのRFIDチップには仕様書(スペックシート)が存在します。これはカードに同梱されている書類やオンラインで入手できます。この仕様書には、EPCメモリスペースのサイズ要件や、ユーザースペースが利用可能かどうかが記載されています。以下はMona R6タグチップの例です:
黄色でハイライトされている部分に、ユーザースペースが利用できないことが明記されています。そのため、BarTenderにこのメモリスペースへのエンコードデータを送信しないように設定する必要があります。
BarTenderでユーザースペースのエンコードをスキップする方法
幸い、この修正は比較的簡単です。RFIDプロパティダイアログで、RFIDメニューのヘッダーを選択し、[エンコーダーオプション]ボタンをクリックします。「EPC Gen 2」タブで「プロトコルコントロールを書き込む」のチェックを外してください。
これでBarTenderはユーザースペースメモリへのエンコードを行わなくなります。