リモートデスクトップサービスおよびCitrix XenAppでのBarTenderの使用方法
概要
この記事では、BarTender を Windows Remote Desktop Services(RDS)および Citrix XenApp で使用する方法について説明します。これら2つの環境における印刷やライセンスに関する課題について、各 BarTender エディションごとに解説しています。
リモートデスクトップサービスや Citrix XenApp での BarTender の利用について詳しくは、プリンターベースライセンスの技術資料内「Citrix およびリモートデスクトップ」セクションをご参照ください。
対象
BarTender 2019 以降
RDS および Citrix
情報
BarTender 2019 以降では、Citrix やリモートデスクトップサービス上で複数の BarTender セッションを起動できます。BarTender は無制限のユーザーがアプリケーションを実行できるため、任意の数のユーザーセッションで同時に利用可能です。ユーザー単位のライセンスではなく、Automation エディションでは実際に使用されているプリンターの台数でライセンス管理されます。
リモートサービス/Citrix XenApp
リモートデスクトップサービス
リモートデスクトップサービス(旧ターミナルサービス)は、クライアントコンピューターがサーバーに接続し、クライアントのキーボード・マウス・モニターがサーバーマシンに直接接続されているかのように動作する Windows Server の機能です。リモートデスクトップサービスについて詳しくは、Microsoft のウェブサイトで「Remote Desktop Services」または「Terminal Services」と検索してください:www.microsoft.com。
Citrix XenApp
Citrix XenApp(旧 Citrix MetaFrame Server)は、リモートデスクトップサービス上に構築されたシンクライアント製品で、ユーザーが企業アプリケーションに接続できるようにします。詳細は Citrix のウェブサイトをご覧ください:www.citrix.com。
プリンターリダイレクト
リモートデスクトップサービスはプリンターリダイレクト機能を提供しており、サーバーからクライアントコンピューターにローカルでインストールされたプリンターへ印刷ジョブを送信できます。この機能については、下記の「クライアント印刷キュー」セクションで簡単に説明しています。
プリンターリダイレクトの詳細については、www.microsoft.com で「Remote Desktop Services」または「Terminal Services」と「Printer Redirection」を組み合わせて検索し、ナレッジベース記事や FAQ、その他のドキュメントをご参照ください。
印刷
ユーザーがリモートデスクトップサービスのセッションにログインすると、利用可能なプリンターの一覧は2つのソースから取得されます:サーバーにインストールされたプリンタードライバーと、クライアントにインストールされたプリンタードライバーです。サーバーにインストールされたドライバーはサーバー印刷キュー、クライアントにインストールされたドライバーはクライアント印刷キューと呼ばれます。
サーバー印刷キュー
プリンターがサーバーに直接接続されている場合や、TCP/IP 経由でサーバーに接続されている場合は、サーバーにプリンタードライバーをインストールできます。これによりサーバー印刷キューが作成され、すべてのリモートデスクトップセッションでそのプリンターが利用可能になります。
クライアント印刷キュー
クライアント印刷キューは、リモートデスクトップサービスおよび Citrix XenApp の両方で利用できるプリンターリダイレクト機能によって作成されます。プリンターリダイレクトは、リモートデスクトップセッションからクライアントコンピューター上のプリンターへ印刷出力を転送し、自動的にクライアント印刷キューを作成します。サーバーに一致するプリンタードライバーがインストールされていれば、すべての印刷処理はサーバー側で生成され、その結果がクライアントのプリンターにリダイレクトされます。
クライアントがリモートデスクトップセッションにログインすると、サーバーはクライアントにインストールされている各プリンターの印刷キューを作成しようとします。また、サーバーのローカルネットワーク上のプリンターでも、特定のユーザーのセッションだけで利用できるようにクライアント印刷キューを使うことができます。
ユニバーサルプリンタードライバー
ユニバーサルプリンタードライバーを使うと、メーカーや機種を問わずほとんどのプリンターに印刷できます。1つのユニバーサルドライバーをインストールするだけで、サーバーに複数のプリンター専用ドライバーをインストールする手間が省けます。
Citrix XenApp では、Citrix ユニバーサルプリンターや Citrix ユニバーサルプリンタードライバーを使って、クライアント印刷キューを自動的に作成できます。Citrix ユニバーサルプリンターは、ユーザーセッション内に表示されるすべてのプリンターの代わりとなる自動生成プリンターオブジェクトです。このプリンターを使えば、ほとんどのプリンターに印刷できます。
Citrix ユニバーサルプリンタードライバーは、ほとんどのプリンターで利用できる汎用ドライバーです。Citrix ユニバーサルプリンターのように1つのプリンターオブジェクトを追加するのではなく、1つのドライバーをインストールし、ユニバーサルドライバーを使って複数の自動印刷キューを作成できます。
リモートデスクトップサービス用のユニバーサルプリンタードライバーは「Remote Desktop Easy Print」と呼ばれます。Easy Print ドライバーは、ターミナルサーバーに複数のドライバーをインストールしなくても、さまざまなプリンター機種に対応できます。
サーバーへのプリンタードライバーのインストール
サーバーがクライアントにインストールされているドライバーにローカルでアクセスできる場合は、そのドライバーが自動的に使用されます。サーバーがドライバーにアクセスできない場合は、クライアントマシン上のドライバーと同じ名前のプリンタードライバーをサーバーにインストールする必要があります。これが完了すると、クライアントがログインするたびに印刷キューが自動的に作成されます。
プリンターを手動でインストールするには、以下の手順に従ってください:
Windows Server 2008 R2 ~ 2022
- 管理ツールメニューからプリント管理を選択します。
- プリントサーバーノードを展開します。
- ドライバーを右クリックし、コンテキストメニューからドライバーの追加を選択します。
- 画面の指示に従ってプリンタードライバーをインストールします。
クライアント印刷キューでのプリンターライセンス
Seagull License Server(SLS)は、プリンター自体から受信した情報を処理して一意のプリンターを識別します。ローカルにインストールされたプリンターの場合、この情報にはプリンターの機種やポートが含まれます。ネットワークプリンターの場合は、プリンターの IP アドレスや TCP ポートが含まれます。
しかし、Citrix やリモートデスクトップサービス環境では、SLS はサーバーから一部の情報(ポートや IP アドレスなど)を取得できません。ユニバーサルドライバーを使用している場合は、使用中のプリンターの機種すら取得できません。この情報がないと、複数のクライアントから同じプリンターを使用した場合でも、SLS はそれを1台のプリンターとして認識できず、SLS 上で複数回登録されてしまいます。その結果、ライセンスで利用可能なプリンター台数が実質的に減少します。
Seagull License Server Remote Assistant
Seagull License Server Remote Assistant は、Citrix やリモートデスクトップサービス環境でプリンターの重複カウントを防ぐためにリモートクライアントにインストールするソフトウェアユーティリティです。インストールすると、クライアントコンピューターにインストールされているプリンターから詳細な情報を直接取得できます。クライアントから印刷要求が発生するたびに、SLS は Remote Assistant からこの情報を取得します。追加の印刷情報を利用することで、SLS はプリンターの機種・ポート・IP アドレスに基づいて正確にプリンターを区別できます。
Seagull License Server Remote Assistant のインストール
クライアントコンピューターに Seagull License Server Remote Assistant をインストールするには、当社ウェブサイトからインストーラーパッケージをダウンロードして実行してください。
インストーラーパッケージの実行に加え、サイレントインストールコマンドラインを使って、ネットワーク内の複数のコンピューターにユーザーインターフェースをほとんど表示せずに Seagull License Server Remote Assistant をインストールすることも可能です。サイレントインストールコマンドラインは、ネットワーク全体の複数のコンピューターに一括インストールする際に利用できます。
Remote Assistant 使用時のプリンターライセンスの問題
BarTender は、プリンター情報の取得に Seagull 独自のバーチャルチャネル BTVC__1(7文字)を利用します。このチャネルが許可されていない場合、プリンターポートは AUTOnn となります。
- 32bit BarTender の場合:
BTVC__1,C:\Program Files (x86)\Seagull\BarTender 2021\BarTend.exe - 64bit BarTender の場合:
BTVC__1,C:\Program Files\Seagull\BarTender 2021\BarTend.exe
Citrix Virtual Apps and Desktops 7 2109 以降では、バーチャルチャネルの許可リストがデフォルトで有効になっています。そのため、Citrix のバーチャルチャネルのみが仮想アプリやデスクトップセッションで開くことが許可されます。独自またはサードパーティ製のカスタムバーチャルチャネルを使用する場合は、明示的に許可リストに追加する必要があります。
「BTVC__1」バーチャルチャネルを Citrix のバーチャルチャネル許可リストポリシー設定に追加するには、外部記事の「Adding virtual channels to the allow list」セクションのガイドラインに従ってください:バーチャルチャネルのセキュリティ。
コマンドラインインストール
コマンドラインから Seagull License Server Remote Assistant をインストールするには:
-
ファイル名を指定して実行のテキストボックスを開きます:
- Windows 10 の場合、Windows メニューの検索欄に「ファイル名を指定して実行」と入力し、表示されたデスクトップアプリファイル名を指定して実行を選択します。
- 以前の Windows バージョンでは、Windows のスタートボタンをクリックし、ファイル名を指定して実行を選択します。
- ファイル名を指定して実行のテキストボックスに cmd と入力します。
- OK をクリックしてコマンドプロンプトを開きます。
- 下記の構文を使って、希望するコマンドパラメータを入力します。

インストールスクリプト例
インストールの進行状況を確認しながら Seagull License Server Remote Assistant をインストールする場合:

Citrix がインストールされていても、リモートデスクトップサービス環境専用で Seagull License Server Remote Assistant をインストールする場合:

Citrix 環境専用で Seagull License Server Remote Assistant をインストールする場合:
